本を読んで何になる?

 

 

 先週の土曜に、卒業した高校に遊びに行ってきました。母校です。

クラスメイトだった友達2人と一緒に。

 

 

担任の先生や教科担当の先生達に挨拶をしたあと、図書室に顔を出しました。

 

 

と言うのも、私と同行した友達の1人が図書部に所属していたからです。

(以前のブログでお話しした、私に図書委員を譲ってくれた子、否、私に彼氏を作るチャンスをくれた子です。

彼氏が欲しくて図書委員になった話 - リナの日記  )

 

 

高校生当時は、図書室で毎日のように私、その子(みゆごん)、もう1人のクラスメイトであり図書部の子(なぁみ)、そしてたまに司書の先生も交えてよく談笑をしたものです。

 

時には、はたから見ると「喧嘩しているの!?」と思われそうなくらい白熱討論をした日もあったような。笑

 

話題はたわいない話から、先生の昔話、上下関係とは、より良い図書室作り、和式トイレってなんのためにあるの?、などなど、本当にいろんなことを話してました。

 

みんな各々自分の意見を話して、反論したり、納得したり...あんなに楽しく意見を交わせるコミュニティに、大学生になってからの私はなかなか出会えていません。

 

そんな思い出のある図書室なのですが、2年くらい前から閑古鳥が鳴きっぱなしなんだそうです。

司書の先生が「どうしたら中学生と高校生が本を読んでくれるかなぁ」と悩んでおられました。

 

話題の本も漫画もラノベも取り入れて、読書慣れしていない生徒が、読みやすい本からチャレンジしてもらえるような工夫はもちろんのこと、図書室のレイアウトや企画だって凝っているのに...と。

 

私が当時図書委員長をしていた時も、毎月レイアウトを考えたり、季節やイベントに合った飾り付けをしたり、企画をしたりしていました。

今でもそれは続けているそうなのですが、なかなか本を借りに来てくれないそうです。

 

 

本を読まない生徒が多いため、高校受験や大学受験に迫ると「読書感想文の書き方が分からない」「課題本が難しくて読めない」「課題本が15ページなんて長すぎる」と悩み出す生徒が急増するのだとか。

 

みゆごんは今大学生なのですが、塾でアルバイトをしているらしく、そこでも中学生の読書離れを痛感したそうです。

 

「生徒から高校受験のための作文の指導を頼まれたんだけど〈段落のはじめに1マス開けることだけ知ってる。それ以外はわからない。〉って言われてびっくりした。」

「国語の問題集の採点の時なんて、聞かれてる問題も出てくる話の内容も理解できてないらしく、トンチンカンな答えを見せられてため息が出る。」

「どの生徒もみんなそんな感じだから、塾側に頼んで、まずは塾生全員に絵本を読む課題を出してもらうようにした。」

 

 

 

絵本からって凄くないですか、めちゃくちゃショックを受けました。

私も本は読む方ではないですが、ここまで読まない人が増えたこと、それにつけて読解力の低下が著しいことが悲しいです。

 

やはりスマホの影響でしょうか。うーん。

 

 

どうしたら子供が本を読むようになるのでしょうか。

 

 

 

私が本を読んだきっかけは、「暇」でした。

小学生の時ってとにかく時間が有り余ってましたから、よく本を読んでました。

 

とは言っても、文章が好きなわけではなかったので、文字の大きい児童書や絵本、伝記漫画ばかりを借りて読んでいました。レシピ本だった時もあっあような。

 

 

でも、文字の少ない本でも、読む力にはなっていたのかも、今になってそう思います。

 

本を読むことだけに集中する力だとか、場面を想像する力、内容や人物を記憶する力、感想を考える力、文章を書く力、いろんな力を小学校の図書室でだって鍛えられるんだと思います。もちろん中学校でも。

 

そういう力を蓄えることって、大人が読むような難しい本だけでしか得られないわけじゃないと思います。

 

初めから村上春樹なんて読んだってそりゃあ分からないですよね。

 

私は今だって分かりません。

 

そういえば、高校生の時、国語の授業で丸々全部村上春樹の悪口を書いた感想文を提出したことがあります。

 

話が逸れました。

 

 

 

私が本を読んだきっかけはもう1つあります、いや2つかな。

まずは高校生の時、他校の図書委員会と合同で行った読書感想討論会です。

 

その時の課題本が、伊坂幸太郎の「週末のフール」でした。

それからもう、私は伊坂幸太郎のファンで、図書室で伊坂幸太郎の本ばかり借りるようになりました。

今でも新作が出るたびに買って読んでいます。

あの時討論会に参加しなかったら彼の本と出会えなかったと思うと、ゾッとします。

 

あと、人と討論するということにもハマりました。図書室でみゆごんとなぁみとよく話すようになったのもその討論会の後からだった気がします。

 

 

 

最後のきっかけが、彼氏の存在です。

やだ、惚気じゃないですよ、やだなぁ。

 

付き合って4年程になるのですが、おそらく、彼奴の友達は、私と本しかおりません。

 

私と会っている時以外は本を読むか音楽を聴くかしかないような男なのですが、そのおかげで、私も以前よりも本を読むようになりました。

 

よく本を交換し合って感想会をしたり、各々が読んだ本について紹介をし合ったりしています。

友達がいないのは私も同じみたいです。

 

 

 

 

 

本が身近になると、読まざるを得なくなると、段々と楽しく読めるようになれる気がします。

というか、私がそうなりました。

 

私は、よく絵本を買います。絵本って凄く面白いんですよ、しかも絵がたくさんあって素敵なんです。

活字だけじゃなかなか読めない人も、漫画を読めばいいんです、絵本を読めばいいんです。図鑑やレシピだっていいんです。

 

読んでいるうちに自然といろんな力が身につきます。そしてその力をいつか、絶対に使う時がきます。

なきゃ困るのに、あると気づかないから大人はあまり強く勧めません。

いや、勧めてるんだろうけど。

 

でも、いきなり活字を勧められたってねぇ。もっと小さいうちから身近なものにしといてくれたらよかったのに〜って話ですよ。

 

 

でも、時間は取り返せないので、今から身近なものにするしかないんです。

 

本が読めない中学生高校生達(多分私のブログは読んでないだろうけど)、絵本を読みなさい、漫画を読みなさい。

 

新聞小説評論は後で読んだら良い。

平仮名を習って漢字を習うように、物事には順序があって、読書も同じだと思います。

 

 

 

なんの話でしたっけこれは。

 

 

 

私が子供を授かったら、一緒にいろんな絵本を読んで感想会をするのが夢です。

おすすめの絵本を紹介し合っても楽しそう。

 

本ってコミュニケーションのツールにもなるし、スキルにもなるんですよね。

 

本って素敵、、

 

 

 

 

ばいばい