はやく髪を肩まで伸ばせ

こんにちは。

 

 

私には、5.6年程遠距離で付き合ってる彼氏がいました。

 

その彼氏は、私と付き合って1年後くらいに、無印で働きたい!と転職しました。

でも無印で正社員になるには、パートからランクを上げていく社員登用しか方法がありませんでした。

コツコツ頑張っていましたが、社員になれないまま4年経ちました。

 

私は卒業後地元に就職し、彼は相変わらず正社員にはなれず、私は将来的なプランがどんどん先伸ばしになっていく絶望感や諦めを感じていました。

 

(私が生き急いでるだけで相手は気にも留めてなかったみたいですが)

 

 

私は、4月からずーっと仕事を辞めたくて、たまに転職先を調べていたのですが、7月にある会社の求人を見つけました。

 

そこは、私が就活していた時に一度受けよようと考えたくらい好きな会社で、でもベンチャー的というか、自分で考えて行動する力とクオリティを求められてる感じで、新卒からそこに行くには難しいかなぁと思って受けなかった、そういう会社でした。

 

 

で、その求人をみた時に、私が行きたいと思うより先に、この求人ってよしくんにぴったりじゃん!と思いました。

以前、その会社が本屋を開業するために求人を出したときも、彼に「本屋の店長募集してるってよ」と言ったことがあるんですが、その時は「うーん」と返されただけでした。

 

でも、7月に見せた時(新たな募集は違う分野の正社員)は「受けてみようかな」と言われました。以前となにが違ったのか私にはよく分からないのですが、とにかく「履歴書を書いて送るわ」と。

そしてトントンと話が進み、なんと、9月には採用が決まり、10月から私の地元に移住することになりました。

 

 

そして、よしくんがこちらで働きはじめて1ヶ月が経とうとしています。

 

私が毎日仕事でしんどいので、よしくんには毎日「今日は仕事どうだった?」と聞いて楽しさを分けてもらっています。「今日は新たに仕事を教えてもらった」「○○さんとこんな話をした」「このシステムをこんな風にしたらもっと良くなると思うんだよな」とか色んなことを聞かせてもらってて私も楽しいです。

 

その会社が良い会社で楽しいというのはもちろんですが、よしくんが働くことにポジティブであるからこそ、毎日新たに得られるモノがたくさんあるんだろうなと私は思います。

 

私の理想は、よしくんの体内に入ってよしくんの見える景色をただ眺めて生きていきたいんです。私がそこで働くんじゃダメなんです。よしくんだからこそ、その会社で100%めいっぱい楽しくいけてるんです。私はそれを横で見てたまに色んなことを教えて欲しい。

 

 

まだ1ヶ月だしこれからどうなるか分からないけれど、、(なんてネガティブなこと言っちゃうけど)。

 

 

 

 

よしくんは、人と仲良くする天才です。

世の中には、人と仲良くできる天才がたくさんいると思いますが、その1人がよしくんです。

私はその中の1人ではありません。

 

先週、彼が「会社で働いてる人に、趣味に近い感じで骨董品を集めてる人がいて、土曜の夜だけお店をしてるらしい。土曜に行ってみようか」と言ってくれました。

 

そして、昨日さっそく行ってきました。

 

その人は糸島出身らしく、大学卒業後に今の会社に入社し、空いた時間で全国各地の骨董を収集し、展覧会や蚤の市などに出展しているそうです。

 

 

土曜だけ開くその事務所兼お店には、変わる変わる人が出入りしていました。買うためというよりも、その人と話をしたり、どんなもんかと覗くくらいでしたが、そこは確かな繋がりの場でした。

 

なんというか、まるで大学のサークルのような場所でした。常に誰かがそこにいて、たまに人が来て、人が人を誘って来て、どんどん他人と他人が繋がっていく場所。

 

 

こんな田舎で、まさか都会の様な集まりが行われているとは思ってなくて、私は今ワクワクしています。

 

私じゃ気づけなかった地元のコミュニティの存在を、他所者のよしくんが見つけたことに嫉妬してしまいそうです。

 

 

でもそれが嬉しいんです。私が私として私の地元を歩くよりも、他所者のよしくんが私の地元を歩く方がずっと面白い。

 

 

骨董品だって、持っていた人と持っていなかった人がそれを見た時とじゃ、見え方が全然違うし、私の地元だってそうです。

 

 

田舎から離れる若者がいるのは至極当たり前のことで、だったら他所の若者が来て住みつけばいいんです。その循環が習慣や文化の新たな意味を見出して、繋がりを生み、それを繰り返していくんです。

 

私は、そのために都会の男を田舎に引き摺り込みました。

 

 

 

 

こういう輪廻の外れ方もアリかな。

 

 

ばいばい