サンタさんはいると思う。
こんにちは。
ハッとして周りを見てみると、12月になってました。
唐突なのですが、サンタさんっているじゃないですか。
でも、本物を見たことがある人ってなかなかいないし、信じてない人ってたくさんいますよね。
小学2年生の時、同級生に「本当はサンタさんなんていないんだよ、親がプレゼントを買ってくれてるんだよ」って言われたんです。
すごくびっくりしたけれど、私が実際に目にしたわけではなかったのでその時は「ふうん」と思うだけで聞き流しました。
小学4年生くらいの時、クリスマスが1週間前に迫ったある日の夜、親の車の荷台に『包装されたプレゼント』があるのを見てしまったのです。
私は、その時初めて「親が!!!!!!」と思いました。
結構ショックでした、複雑な気持ちになりました。
でも、「いや待てよ」と思ったんです。
たしかに、私の家は親がプレゼントをくれているかもしれない。でも、それはサンタさんがいないという根拠にはならないだろう、と思ったのです。
だって、私の家はそうだっただけで、あなたがもらっていたクリスマスプレゼントは、あの子が貰っているプレゼントは、本当にサンタさんからの贈り物だという可能性は十分あると思いませんか。
小学生の私はこう考えました。
説①
サンタさんは本当にいるけども、日本にまでソリで来るのは遠すぎて流石に無理説。
日本には文化だけが浸透。親が子供のためにプレゼントをくれている。
説②
サンタさん組合に加入している家の子だけがサンタさんからプレゼントをもらえる説。
うちは貧乏なので組合に加入できず、仕方がないので自分達で準備していた。
説③
逆に、うちは裕福なのでサンタさんが来ない説。
そもそもサンタさんは貧乏な家や親がいない子供のためにプレゼントを用意しているので、裕福な家は自分たちで用意するのが筋でしょう。的な。
以上です。
ヤンチャな男子達が「サンタさんはいないんだぜ」という話をしている時に、「フッ、実はそうじゃないのだよ」的なことを心の内で思いながら、毎年12月を過ごしておりました。
そんな私の背中を押すように(?)、伊坂幸太郎がこんな短編小説を書いています。
「1人では無理がある」
これは、サンタクロース社がサンタクロースの仕事(クリスマスプレゼントの配達)を請け負っているという設定のお話です。
「ジャイロスコープ」という小説に出てきます。
サンタクロース社の松田は、おっちょこちょいでミスの多い困った社員。子供の欲しいものを勘違いして届けてしまいます。しかし彼のミスは、その子にとって絶対にプラスに働くのです。
...ってのがあらすじです、あらすじになってますかね。
このサンタクロース社についてなのですが、私の3つの説のうちの1つに非常に近くて、「育児放棄をされている子供」「孤児」などクリスマスプレゼントを貰えない子供にだけ贈るという決まりがあります。
なるほど、どうりで私の家にはサンタさんが来ないわけだ。
余談ですが、私には6歳離れた妹がおりまして、もちろん「サンタさんはいるよ」と教えています。
ただ、上の3つの説を話してしまうと、親が妹のクリスマスプレゼントを買っていることがバレてしまうので、今はサンタさんがくれているんだよという話をしています。
例えば、
「同級生はサンタさんはいないとか変なことを言っていると思うけど、その子が貰えてないだけで本当はいるよ。だってうちにはプレゼントが届くでしょ?」
「今年はサンタさんに何お願いするの。どうせ貰うなら、ママ達には買って貰えないやつがいいよ。携帯とか。」
などと耳打ちしてリアリティを高めています。
いや、高まってないかも。
妹が信じたフリをしてくれてるのかもしれないです。分かんないけど。
とにかく、サンタさんはいるんですよ。
でも、なかなかサンタさんを目にする機会がないだけなんです。
だって、いない証拠がないですから。
自分がサンタさんに会えてないだけなのに、子供から夢や想像力を奪うつまらない大人になんてなるものか!!
ばいばい
メリクリ。